会長 村尾 和俊

有信会会員の皆様方におかれましては、ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。
4月には京都大学法学部へ多くの新入生が入学されました。有信会としてもOBと新入生との交流の場として新入生歓迎会を開催いたしました。実りある学生生活を送り、それぞれの人生の糧となる経験を重ねていただきたいと思います。
近年、社会環境の変化が非常に激しく、私たちの生活や価値観に大きな影響を与えています。法律や政治学の領域も新たな問題が次々と浮上し、人間の多様性の尊重、自然破壊への対応、CO2削減問題、ネット上で起きている権利侵害など、現代社会が抱える諸課題への対応が求められています。
また、先端技術の急速な進歩や事業の国際展開が加速するビジネスの世界では、企業が直面する多岐にわたる課題に対処するため、法学以外の専門性やリスクを回避する能力を併せ持つ人材の育成が求められています。
法学部・法学研究科は、これらの課題に対する的確な知識と洞察力を持つ専門家を育成し、法曹養成に加え、社会の多方面に優れた人材を送り出すという使命を持っています。経済・金融の国際化や環境問題などの地球的課題への対処が必要とされる今、法学部・法学研究科卒業性の専門知識や多方面にわたる幅広い知識が一層求められて参ります。
そのような中で京都大学法学部・法学研究科は、科学技術の進歩と急速化するグローバル化・地球環境の変動などに伴って生じるダイナミックな変化に対応するために、先端的な法政策課題、新たな研究テーマや教育方法関する研究に取り組み、学生、研究科生が未来に向けた力強い第一歩を踏み出せるよう取り組んでおられます。
有信会としては学生・教員・卒業生の親睦団体として活発な交流を行いながら、京都大学法学部・法学研究科と連携しながら、本学の教育・研究活動を支援して参りたいと考えています。会員の皆様方におかれましては引き続き有信会活動に対しご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。皆さまのご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。
(1976年卒業・西日本高速道路株式会社取締役会長 村尾和俊)
(2025/04/08)